一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。

第4章 植物油の未来 需要と供給

世界の人口推計(植物油の需要増加要因)

人口の変化は食用植物油の需要に影響します。国連の「世界人口推計2019(World Population Prospects 2019)」によると、2030年の世界の人口は85.5億人、2050年は97.4億人、2100年は108.8億人と推計されています。

2020~2050年の間、人口増加率は世界全体で4.0%、アジアは2.6%、北米は2.5%の伸びと予測されていますが、アフリカは11.2%と大幅に増加する見通しです。日本では人口は減少していきますが、世界人口は増加し一層食料需給が逼迫する懸念があります。特に、新興国において植物油の需要が高まる可能性があります。

国内の植物油メーカー各社は、人口の変化に加え、バイオ燃料等の新たな需要や天候・地政学上のリスクの上に成り立っている原料需給バランスを見極め、日本の食卓へのサステナブルな植物油の安定供給に努めています。

(出所)World Population Prospects 2019より作成