一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。

第3章 植物油を巡る環境変化 社会的動向関係

植物油の消費動向

植物油の消費量は戦後大幅に増加し、食卓に欠かせないものとなりました。

2019年までは消費量(下図のJAS格付全用途計参照)が増加傾向にありましたが、新型コロナ禍による外食産業の営業自粛影響から2020年は植物油消費量が減少しました。2021以降も、コスト高からの販売価格引上げ影響もあり、消費量は回復していません。

その中で家庭用は、新型コロナ禍による内食化により2020年に増加するも、新型コロナの落着き及び販売価格引上げ影響から減少しています。

2020年までは小売価格(例:キャノーラ油販売価格)が低下していましたが、2021年以降は小売価格が上昇に転じています。原料高騰、エネルギー上昇、移送費や物流費の上昇など様々なコストや費用の大幅な上昇を植物油メーカーは負担・吸収する事が難しくなっています。

(出所)消費量:家計調査、格付数量:日本油脂検査協会JAS格付実績:消費者物価指数より作成