日本の植物油は輸入原料により賄われているところが大きく、生産国の政策にも大きく影響を受けます。

植物油原料の輸入・輸出にかかる規制は、国際的な植物油原料の輸出・輸入に大きな影響を与え、日本の植物油原料の流通にも影響を与えます。

一例として挙げられるのが、アブラヤシから搾油されるパーム油に対する規制。2022年にはパームの2大生産国の一つインドネシアが禁輸措置をとりました。 植物油は、こうした生産国の輸出措置により価格引上げが生じる可能性があります。

• 2022年４月27日、インドネシア政府は、国内のパーム油価格の高騰を抑える為として、CPO、RBDパーム油、RBDパームオレイン、使用済食料油、パーム油廃液の輸出禁止を決定。
• 2022年５月23日、インドネシア政府はパーム油の国外への輸出禁止措置を解除。輸出再開条件として輸出業者に対し海外への輸出量のうち一定量を国内に販売する義務（DMO）が課される。
• ※５月の再開時点では、国内流通量と海外輸出量の比率が１：３になる様に設定。その後2022年８月には国内在庫が膨れ上がった事から同比率を1：9まで引き上げ