一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。

植物油の生産から消費まで

4.日本の製油産業

(5)ミールの生産

搾油された原料粕は、油粕又はミールと呼んでいます。ミールは搾油の副産物ではなく、油と並ぶ大切な商品です。大豆1トンを搾油すると、およそ190kgの大豆油と760kgのミールが発生します。数量で見れば、ミールの方が重要な商品であるかもしれません。特に、大豆の場合、主要国ではミールを主商品、油を副産物とみなしている場合が多く見られます。

ミールは、主として家畜のタンパク飼料原料として利用されますが、大豆タンパク食品、しょうゆ・味噌などの原料としても活用されます。また、菜種ミールは優れた有機肥料(あぶらかす)としても利用されています。

こうしてみると、植物油製造業は、原料を油とミールに分離し、植物体の持つ可能性を余すことなく利用している産業であると言うことができます。

表16
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