一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。

植物油の生産から消費まで

4.日本の製油産業

(2)植物油供給量の変化

植物油の総供給量は、平成23年には256万トンで、国内で生産された油が164万トン、輸入油が92万トンでした。平成20年9月のリーマン・ショックに端を発した世界的な不況の影響により消費が大きく落ち込んだ21年からは回復しましたが、日本社会の高齢化の進行や人口減少などから、総供給量はほぼ頭打ちの状態にあります。

国内で生産される油では菜種油が最も多く、大豆油がこれに次いでいます。平成23年の菜種油の生産は、堅調な消費ニーズを反映して、103万トンとこれまでの最高を記録しました。しかしながら、大豆油の生産は、大豆搾油の経済性が不利(約75%の重量ウエイトを占める大豆ミールの価格が低水準で推移したこと)であったこと、油の需要が菜種油やパーム油にシフトしていること等から減少傾向で推移しています。 一方、パーム油の輸入は、国際価格の上昇にもかかわらず引き続き増加向で推移しています。

表13
前のページへ 次のページへ