習慣的に過剰な量の摂取を続けると血中のLDL（悪玉）コレステロールが増え、HDL（善玉）コレステロールが減り、その結果心疾患のリスクを高めることが明らかになっています。FAO/WHO合同専門者会議ではトランス脂肪酸の摂取は総エネルギー摂取量の１％未満にすることを推奨しています。

トランス脂肪酸の多量摂取が問題とされている欧米人と比較して、日本人の平均摂取量は少なく、FAO/WHOの推奨上限である１エネルギー％を大きく下回っており、そのレベルでは健康への影響は小さいと考えられています。 日本人の中にも一部には１エネルギー％を超えた摂取をしている人もいると言われていますが、脂質の摂り過ぎなどが原因であり、このような食生活習慣の偏りを是正することがまず重要と考えられます。

トランス脂肪酸の健康影響評価については、以下のホームページをご参照下さい。
食品安全委員会HP：https://www.fsc.go.jp/sonota/trans_fat/trans_fat.html