一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。

植物油の栄養について

4.脂質の望ましい摂取基準

油脂の摂取については色々な説がありますが、日本人の生活環境、食生活、健康状況等を踏まえて厚生労働省が5年おきに設定する「日本人の栄養所要量」は最も信頼できる指標として従来活用されてきました。

平成16年11月、それまでの「第6次改定 日本人の栄養所要量」に変わり、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」が発表されましたが、その後、平成21年5月に2005年版を改定した2010年版が発表されました。この基準は平成22年度から26年度までの今後5年間適用されます。今回の改訂は、国民健康の維持・増進、生活習慣病の予防等を目的として、エネルギーと各栄養素の摂取基準を示すものです。今回の改定ではライフステージごとに推定エネルギー必要量が変更され、70歳以上の高齢者ではそれまでの摂取基準を1,850kcal/日から2,200kcal/日へ引き上げ、脂質のエネルギー比率は15%から20%へ引き上げられました。

ここでは簡単に脂質に関しての摂取基準を表―4にまとめました。

現在の日本人の平均的な脂質摂取状況(1人1日当たり脂肪のエネルギー比率)は25.3%と、男女とも目標量の中間に位置しており、平均的には現在の油脂類の摂取を維持すれば、健康的な食生活であるということができます。

表-1 植物油の役割
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