一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。

植物油の道

3.植物油の消費

(2)バイオ燃料への利用の拡大

 植物油の新しい利用用途として登場したのが、バイオ燃料(ディーゼル)です。増加を続けており、近年の生産量は、2021年4,905万t、2022年5,218万トン、2023年5,567万トン見込となっています。図11は、原料として利用された油種別にバイオディーゼルの生産量を示しています。バイオディーゼル製造の原料となる主な油種は、パーム油、大豆油、菜種油で、食用に利用されて廃棄された油脂(廃食用油)の利用も行われています。

図11 原料油種別に見たバイオ燃料生産量の推移

(単位:百万トン)

(単位:百万トン)

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資料:図1に同じ

資料:図1に同じ

 表5は、国・地域別のバイオディーゼル生産量を示しています。油種別には、EUでは2022年には623万トンの菜種油がバイオディーゼルに製造に用いられましたが、これは、EU域内の菜種油総消費量1,019万トンの6割強に当たり、EUにおいて菜種油の消費はバイオディーゼルが主導していると言っても過言ではありません。アメリカ、アルゼンチン、ブラジルでは大豆油、インドネシアではパーム油が、それぞれバイオディーゼルに製造に使用されていますが、EUにおいてもパーム油の利用が進んでいましたが、近年廃食用油へのシフトが進んでいます。

表5 バイオディーゼルの国・地域別生産量の推移

(単位:百万トン)

(単位:百万トン)

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資料:図1に同じ

資料:図1に同じ

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