一般社団法人日本植物油協会は、
日本で植物油を製造・加工業を営む企業で構成している非営利の業界団体です。
植物油の新しい利用用途として登場したのが、バイオ燃料(ディーゼル)です。2019年の生産量は4,475万トンとなっています。図11は、原料として利用された油種別にバイオディーゼルの生産量を示しています。バイオディーゼル製造の原料となる主な油種は、大豆油、菜種油、パーム油で、食用に利用されて廃棄された油脂(廃食用油)の利用も行われています。
(単位:百万トン)
資料:図1に同じ
表5は、国・地域別のバイオディーゼル生産量を示しています。油種別には、EUでは2019年には568万トンの菜種油がバイオディーゼルに製造に用いられましたが、これは、EU域内の菜種油総消費量998万トンの60%に当たり、EUにおいて菜種油の消費はバイオディーゼルが主導していると言っても過言ではありません。アメリカ、アルゼンチン、ブラジルでは大豆油、インドネシアではパーム油が、それぞれバイオディーゼルに製造に使用されていますが、EUにおいてもパーム油の利用が進んでいます。
(単位:百万トン)
資料:図1に同じ