植物油の生産から消費まで

9.植物油の流通

植物油は、これまで述べましたように安全で優れた品質の製品が、外部に触れることなく製造されています。あとは、これを安全な状態で皆様にお届けしなければなりません。

植物油は常温では変質することのない安定した食品です。このため、他の食品に見られる低温流通などによる輸送中の品質管理の必要はありません。重要なことは、変質が生じないよう密閉状態を維持していくことです。

製造された植物油は、主として次の3形態で流通しています。

【1】小型容器(ボトル)の製品は、スーパーなど小売店に配送され、主に家庭用消費に供されています。容器はペットボトルが主流になっていますが、ガラスビン、金属缶も使用されています。外部の空気との接触がないように、しっかりと栓をし、光や高い温度を避けるように取り扱っています。

【2】大型容器の主体は、斗缶と称される16.5kg入りの角形の金属缶です。これは、主に料理店や総菜店などで用いられています。金属缶ですから、へこみなどが生じないように配送に気を付けています。

【3】容器には入れず、バルクの状態で流通するのは、マーガリン、マヨネーズをはじめ加工食品の原料として利用される植物油です。タンクローリーと呼ばれる専用の車で、バルクの形態で目的の工場へ搬入されます。また、大型の料理店などには小型のタンクを備え付け、ここに植物油を搬送する形態も増加しています。

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