◆食生活に対する意識

■「栄養の偏り」に悩む、外食がちな若者
 さて、乱れが指摘される若い人たちの食生活ですが、20~30代の人たち自身は自分の食生活をどう捉えているのか、まず食生活の悩みについて聞いてみました。その結果 トップ3にあがったのは「食事時間が不規則」「栄養の偏り」「摂取品目の不足」となりました(図表4)。飽食の時代といわれて久しくなりますが、その時代にあって「栄養の偏り」が悩みのトップとなるというのは大きな問題といわざるを得ません。
■「栄養は他人まかせ」の気分が強い男性
 そうした悩みを持つ若者たちが自分で気をつけていることを聞くと、トップはやはり「栄養のバランスを考える」こと(図表6)。食生活の問題点を理解し、それなりに気をつけようという意識はあるということで、その点は評価していいのではないでしょうか。
 ただし、これも男女で比較すると男性の意識の低さが目立ちます。女性は7割の人が「栄養バランス」をこころがけ、それ以外にも「安全な食材」や「旬の食材」にこだわる意識が男性より強く見られます。これに対し、男性は「栄養バランス」を意識する人も5割を切っています。さらに、男性は未既婚に関わらず、家族と同居している人はその意識がさらに下がります(図表7)。料理をする男性が増えたと言われますが、まだまだ「栄養は家族まかせ」、自分はせいぜい「好き嫌いしないように気をつける」程度というところに意識がとどまってしまっている男性が多いようです。
 また、女性のなかでも「未婚の一人暮らし女性」の場合「栄養バランス」を意識している人は半数と目立って低く、男性なみの数値となっています(図表7)。
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