■「コンビニのお弁当」が普段の食生活、未婚単身男性の半数以上
 20~30代の人々の食意識がうかがわれてきたところで、実際の食卓をのぞいてみましょう。「普段どんな食事が多いか」との質問に「家で料理したもの」と答えた人が最も多く7割に達します(図表8)。しかし、これも家族状況の違いによって結果 に大きな差があります。
 特に目を引くのは、「未婚一人暮らしの男性、女性」が「家で料理したもの」を食べる割合が際だって低く、代わって「できあいの惣菜」「コンビニなどのお弁当」「外食」が高いこと(図表9)。先に述べた「悩み」の内容と一致しています。
 ひとりの食事はつい手を抜きがち。とはいえ、「外食」や「できあいの惣菜」を利用しても、きちんと考えて選べば十分栄養バランスの良い食事が可能なことは、以前この植物油インフォメーションでもご紹介したとおりです。一緒に食べる人、食べさせる人がいてもいなくても、自分自身のために「手は抜いても気は抜かない」食を実行して欲しいものです。
 また、同居している人が「家で料理したもの」を食べる割合が高いと言っても、図表9と図表10を見る限り、必ずしも自分で料理をしているのでもなさそうなことがうかがえます。食に対する理解が深まるよう、たまには自分で料理するのもいいかもしれませんね。
■オリーブオイル常備率は5割、家庭の定位置を獲得
 最後に、20~30代の人たちの植物油への「なじみ度」を調べてみました。「家庭に常備している植物油」を聞いたところ、「サラダ油」(8割)、「ごま油」(6割)に次ぎ、「オリーブ油」が5割でトップ3に入っています。イタリア料理ブームで食卓に登場したオリーブ油も、すっかり日本の味の一部となったようです。
 これは「これから常備したい植物油ランキング」からも明らか。「オリーブ油」が圧倒的に他を引き離してトップです。
 このほかにも「グレープシード油」など、新顔の植物油への関心も女性を中心に高まっている気配。植物油それぞれの個性を生かして、豊かな食生活を送っていただければ幸いです。
PREVMEMU