◆ダイエットに対する意識

■ダイエット熱のクールダウン傾向が定着
 日本植物油協会では、ダイエット意識について継続的に調べています。その結果 によれば、ダイエットに余念がないと思われがちな女性たちのダイエット志望率は意外にも減少傾向。4年前には8割近かったものがここ2~3年は5割前後に落ち着き、ダイエット熱はクールダウンしたということができます(図表1)。
 ダイエットの必要性と合わせて、ダイエットをする理由についても聞いてみました。女性で一番多いのは「体重を計ったら増えていたから」ですが、2位 以下を見ると「きれいになりたい、かっこよくなりたい」が2位、「健康のため」が3位 となっており、「健康より見た目」がより強いダイエット動機となっています(図表2)。一方、男性はまったく逆で、5割近くの人が健康志向ゆえにダイエットの必要性を感じているという結果 がでています。
■ダイエットの「実践度」が増加
 では、実践面ではどんな変化が見られるでしょうか。「ダイエットするとしたらどのような方法でするか」という問いでは「運動する」「間食をなくす」が二大方法となっており、この結果 はここ数年変わっていません。動きが見られるのは3位以下の項目。「甘い食べ物・飲み物を控える」「食事の回数を減らす」が減り、「規則正しい生活」や「栄養バランスのとれた食事」が伸びています(図表3)。
 ダイエットの敵とされる「甘いもの」も、無理に控えるとかえってストレスのもとにもなりかねません。必要なことはそれらを「適量 」「バランスよく」とること、そして何よりも「身体を動かして」「規則正しく暮らすこと」。今回の調査結果 を見るかぎり、健康にも気を配った正しいダイエットの“極意”が、20~30代の人々の間にだいぶ浸透してきている様子がうかがえます。
 とはいえ、ダイエットの方法として「油を使った料理を取るのを控える」という人が、依然2割いるのは残念なこと。植物油は体内で合成できない栄養素が含まれていたり、栄養バランスのとれた食事にはかかせません。同時に、植物油を使った料理は腹持ちが良いので、間食が控えられ無理なく効果 的なダイエットをするのに強い味方となります。そうしたテクニックを身につけ、ダイエットの実践ぶりをさらに磨いていただければと思います。
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