◆結果分析3「うつくしい元気人2000」栄冠に輝いたのは?
■ダテキミ、2年連続、通算4回目の選出に!
 さて、注目の「うつくしい元気人2000」。見事にその座を射止めたのは、伊達公子さんです。昨年に続いて2年連続、しかも'95、'96年にも最高支持率を獲得しており、通算4回目の栄冠となりました。伊達さんへの支持票は男女ともに1位でしたが、特に女性の高い支持が目立っています。
 今年はいわずとしれたオリンピックイヤー。その印象を一言でいうなら、女性選手陣の大活躍ではなかったでしょうか。女子陸上界初の金メダルに輝いた高橋尚子さん、長年の夢を果たした田村亮子さん…。その記憶はまだ胸に残ります。今回の調査はオリンピック開催期の前だったのですが、やはりスポーツ部門ではオリンピック選手や元選手が上位にランクされることになりました。
 そうしたなかで現役選手を差し置き、トップの座を獲得した伊達公子さん。現役を引退した後、燃え尽きることなく次のステップで生き生きと活躍され、オリンピックでの落ち着いたレポートぶりも印象的でした。また、伊達さんのすぐ下にランクインした千葉すずさんもオリンピックそのものには参加できませんでしたが、選考に対して自分の意見を堂々と述べ、後輩たちに道を開いた姿には共感を持った人も多かったことでしょう。
 そうしてみると、今年の「うつくしい元気人」は、若く今まさに絶好調とばかりに突き進んでいる現役選手ではなく、その時期を卒業し、落ち着いた中にも新たな光を得て輝いている“大人のうつくしい元気”を体現している人に支持が集まったと言えるのではないでしょうか。女性に対して「若さ=うつくしさ」と捉える価値観も根強い中で、「うつくしい元気人」はこれとは別の、より広い尺度を与えてくれているような気がします。
 タレント部門でも、昨年トップだった宇多田ヒカルさんを大きく引き離して藤原紀香さんがトップになっています。こちらも「大人の女性の魅力」が支持を集めたと言えるかもしれません。
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