遺伝子組換表示について

5.遺伝子組換え表示制度に関する世界の動向

 現在、遺伝子組換え表示の法案検討を行っている米国において、米国食品安全局(FDA)は、植物油に関しては、DNA並びにタンパク質を含まないことから、表示対象とならないとのコメントをしています。また、昨年来、義務表示の検討を行ってきた韓国においても、植物油については、これを対象外としています。EUは、植物油を含むすべての加工食品に表示義務をかけていますが、域内中心の流通であり、海外貿易品に対しては実効性のある制度とはなっていません。
 なお、最近の事例では、本年5月、遺伝子組換え表示制度を検討してきたカナダにおいて、国は食品の安全に関する規制に関与すべきであるが、選択のための表示制度には関与すべきではないとして、法案自体が廃案となっています。

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