植物油に関する使用実態意識調査から

6.食品表示ラベルについて

 現時点で、認証パーム油として、代表的なものとしては、RSPOがあります。また、一方で国が立ち上げを行っているものがマレーシア政府のMSPOやインドネシア政府のISPOなどです。このうち、RSPOは、 WWF(世界自然保護基金)が発起人となり、日用品のグローバル企業等が主体となって立ち上げられた表示制度として現実的に大きな役割を果たしているところです。世界的には、現在、パーム油の生産は6千万t程度あり、そのうち認証原油が約13百万t弱(約20%)、さらにそのうちの約6.2百万tがRSPOの販売実績となっているところです。
 一方、例えばマレーシア政府によるMSPO(持続可能なパーム油のマレーシア基準)は、マレーシア政府機関(MPOCC = Malaysian Palm Oil Certification Control)によるパーム油認証システムですが、制度が緒についたばかりであり、2020年に向けて、体制を充実していくプログラムを策定しているところです
 現段階で、日本では、年間60万tのパームの輸入を行っていますが、いずれの認証についてもその利用は限られており、食用油の世界では、その大部分は、非認証パーム油として流通消費されていますが、今後、各社とも認証油に関する、消費者の理解やユーザー要請などを踏まえ、遂次対応が進んでくるものと想定されるところです。

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