特集 日本植物油協会はこんなところです
 日本の食卓はほんとうに豊かになりました。さまざまな国の料理を上手に取り入れた食生活は、世界にも類のないものと評価されていますが、日本人の食に対する柔軟な発想がその発展を支えてきたといえるのではないでしょうか。
 私たちの植物油も、このような豊かな食生活の発展と人々の健康の増進にささやかながら貢献してきたと自負しています。サラダ・天ぷらなどあらゆる料理に使われている大豆油・なたね油、香り高いごま油、イタめしブームを演出するオリーブ油など、さまざまな植物油が食べ物の味を引き立てるばかりでなく、人間の生理活動を活発にする潤滑油の役割を果 たしています。
 これらの植物油を、それこそ『油断』が生じることのないように、安定的に皆様にお届けしているのが日本植物油協会の会員の各社なのです。
 それでは、まず私たちの会員企業をご紹介します。日本で製造される植物油の95%以上がこれら会員企業により安定的に供給されています。日本植物油協会の会員は、安全で高品質のおいしい植物油をお届けすることを誇りとしています。
<<会員企業>>
味の素株式会社
旭油脂株式会社
ボーソー油脂株式会社
不二製油株式会社
株式会社ホーネンコーポレーション
石橋製油株式会社
伊藤製油株式会社
岩井の胡麻油株式会社
かどや製油株式会社
加藤製油株式会社
九鬼産業株式会社
熊沢製油産業株式会社
ニッコー製油株式会社
日本食品化工株式会社
日華油脂株式会社
日清製油株式会社
岡村製油株式会社
太田油脂株式会社
理研農産化工株式会社
リノール油脂株式会社
サミット製油株式会社
摂津製油株式会社
昭和産業株式会社
竹本油脂株式会社
辻製油株式会社
築野食品工業株式会社
吉原製油株式会社
日本こめ油工業協同組合
  (全27社1団体/1998年6月現在 ABC順)  
日本植物油協会は、これらの企業が集まって1962年に設立されました。
 植物油製造企業の使命は言うまでもなく、さまざまな調理メニューに応じて、安全で品質の良いおいしい植物油を安定的にお客様にお届けすること。何だかとても簡単なことのように思えますが、ひとつの企業がこの使命を完璧に果たし、持続させていくことは容易ではないのです。三人寄れば……の例えではありませんが、みんなが意見を交換し、高めあうことによって私たちに与えられた使命を果たしていこう。このような考え方が基本になって、日本植物油協会は発足しました。
 いま、私達はこんな活動に取り組んでいます。
  1. 安全で高品質の植物油を製造するための技術や流通の改善・向上
  2. これからの植物油製造業の健全な発展の方向性の模索
  3. ほぼ全量を輸入に頼っている植物油原料の安定確保のための、世界の原料需給の分析や生産・輸出国との交流
  4. 世界の植物油製造業界との貿易問題などに関する意見の交換や技術の交流
  5. リサイクル、エネルギー節減など環境問題への貢献
  6. 栄養の向上や食生活の改善活動への協力
  7. 消費者へ正確な情報をお伝えするための表示の整合
  8. 植物油に関する様々な知識の消費者への伝達と意見の交換などの広報活動
 植物油を製造する業界団体として、植物油の消費を拡大し、広く普及するための 活動を行うことは、重要なテーマになっています。しかし、それ以上に、多くの方々に植物油に関する正確な知識を深めていただくことが大切であると私たちは考えています。  この『植物油INFORMATION』は、皆様に植物油についての情報を数多く提供することを大切な使命として、これから、植物油に関するさまざまな情報、トピックスなどをデータもまじえて、毎月皆様のお手元にお届けします。

ご存じですか? 『7月10日は植物油の日制定記念日』
今回は第1回目ということで、私たちの掲げるスローガン『毎月10日は植物油の日』の 由来について、ご紹介します。
 植物油の消費拡大・普及の標語を考えるにあたって開いた会議の席上、議事が行き詰まり、紙に「OIL」と書いて考え込んでいたら、向い側にいた広報委員の一人が「これだ!」と手を打ちました。な!なんと、OILをクルリとひっくり返せば710と読めるではありませんか。
 言葉どおり逆転の発想で7月10日を植物油の日制定記念日と定め、それとともに、10(TEN)を植物油を使った代表的料理の「天ぷら」にひっかけて、毎月10日を植物油の日としました。
 これが、私たちのキャンペーンスローガンの一つ「毎月10日は植物油の日」の由来です。
 栄養たっぷりのアツアツの天ぷらや揚げもの、炒めもの、和えもの、サラダなど、毎月10日には植物油を使ったお料理で食卓を賑わせてほしいという願いを込め、これからもこのスローガンを継続して使用していきます。

'97年『うつくしい元気人』は、 安室 奈美恵さん
 次代を担うママになる人に、健康で上手な植物油の利用をしていただきたい。そんな願いを込めて、日本植物油協会は若い女性に植物油をもっと理解していただくため、1991年から『うつくしい元気植物油』キャンペーンを開始しました。
 なぜ、若い女性なのでしょうか。実は、こんなことがあったのです。
 この年、日本植物油協会が実施した消費調査では、20代の女性は植物油を用いた料理メニューやおいしさについては理解が深く、実際にそれを食べる頻度も高いという、私たちにとっては嬉しい結果 が得られました。反面、植物油の栄養価値などの特長については、他の世代よりも知識に欠けるというとても残念な結果 も明らかになりました。
 これでいいんだろうか。私たちは率直に疑問を抱きました。そして、次代を担う若い女性に植物油をもっと知っていただくためのポスター、パンフレットなどによる広報活動を展開しました。そのコンセプトが「植物油を正しくとって、いつまでもうつくしく、元気に」であったわけです。しかし、これらによってイメージを訴えるだけでは限界があります。本当に理解していただくためには、若い女性の方々にも参加していただける広報活動が大切ではないか……。こんな考えに基づき、1994年から20代の女性に私たちのブレーンとして協会のさまざまな広報活動への参加をお願いする「うつくしい元気委員会」をスタートさせました。それから4年、委員会のメンバーは文字どおり心身ともに健康で美しい女性ばかりで、私たちのブレーンとして活発な活動を展開していただいています。
 この活動の中で、若い女性がイメージする90年代の代表的な『うつくしい元気人』を委員メンバー独自の調査で毎年選出してきました。小谷美可子さん、伊達公子さん、有森裕子さんという元気はつらつのスポーツウーマンが上位 にランクされていますが、97年には安室奈美恵さんが総合で1位に選ばれました。きっと、電撃的な結婚発表の日に彼女が見せたさわやかな笑顔とママになるというイメージが「うつくしい元気人」にピッタリだったのでしょう。
 「うつくしい元気委員会」の活動は、この後のコラムで定期的にご紹介して参ります。
《20代がイメージする『うつくしい元気人』調査結果一覧》
1994年(調査対象:首都 圏に住む20代の女性300人)
  女性  
1位 西田 ひかる 146票
2位 内田 有紀 116票
3位 小谷実可子 98票
4位 伊達 公子 85票
5位 和久井映見 69票
1995年(調査対象: 20代の男女300人)
  総合     女性     男性  
1位 伊達公子 168票 1位 伊達公子 88票 1位 伊達公子 80票
2位 中井美穂 95票 2位 山口智子 69票 2位 中井美穂 59票
3位 山口智子 94票 3位 小宮悦子 49票 3位 内田有紀 37票
4位 小宮悦子 84票 4位 中井美穂 36票 4位 小宮悦子 35票
5位 内田有紀 67票 5位 小谷実可子 31票 5位 山口智子 25票
1996年 (調査対象:20代の男性100人、女性100人、計200人)
  総合     女性     男性  
1位 伊達公子 87票 1位 伊達公子 49票 1位 伊達公子 38票
2位 有森裕子 51票 2位 江角マキコ 29票 2位 有森裕子 24票
3位 山口智子 46票 3位 有森裕子 27票 3位 山口智子 20票
4位 江角マキコ 39票 4位 山口智子 26票 4位 雨宮塔子 15票
5位 雨宮塔子 29票 5位 小谷実可子 16票 5位 中井美穂 14票
1997年(調査対象:20代の男性100人、女性100人、 計200人) 30票
  総合     女性     男性  
1位 安室奈美恵 41票 1位 有森裕子 25票 1位 広末涼子 30票
2位 有森裕子 40票 2位 山口智子 20票 2位 安室奈美恵 25票
3位 広末涼子 37票 3位 安室奈美恵 16票 3位 有森裕子 15票
4位 山口智子 30票 4位 江角マキコ 10票 4位 雨宮塔子 15票
5位 雨宮塔子 20票 5位 杉山 愛 9票 5位 山口智子 10票
            5位 杉山 愛 10票

 

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