2007年度 主婦調査実施の概要

5.生産を担う発展途上国

 先に述べましたように、ごまは機械化に適さず、手間暇がかかる割に収益が低いことから、日本だけでなく先進国ではほとんど生産されなくなりました。

 現在、ごまを多く生産している国は、中国、インド、ミャンマーなどのアジア諸国、エチオピア、スーダンなどのアフリカ諸国、パラグアイなどの南米諸国です。しかし、これらの国でも機械化農業が普及してくると、ごまの生産が行われなくなるのではないかという不安がつきまといます。

 表1は、世界の主なごま生産国と、ごま生産量の変化を示しています。

 発展途上国が多いことから的確な数字を知ることは困難ですが、Oil World誌は2006/07年の生産が前年よりやや下回ったと予測しています。

 次に、世界のごま大生産国は、中国、インド、ミャンマーのアジア諸国、スーダン、エチオピア、ウガンダのアフリカ諸国です。これらの国のうち、日本はインドからの輸入がなく、エチオピアについても過去には輸入が行われていましたが、最近では極めて小量になりました。実は、これらの国では農薬の使用規制が十分に行き渡らず、農薬の残留に懸念があるため輸入を行っていないのです。

 中国と並ぶ最大の生産国であるインドからは、「中国や韓国へは輸出している。何故、日本は輸入しないのか?」という問いかけを絶えず受けていますが、食の安全が重要な課題であることから輸入を行っていないのです。

 また、以前は我が国への最大の供給国であった中国は、先に述べましたように2003/04年の減産と国内消費需要の増加により供給国から一転して世界最大の輸入国に転じ、我が国への供給を期待できない存在になりました。


【 表1 世界の主なごま生産国 】
表1 世界の主なごま生産国

 主要な生産国からの供給が期待できないことは、原料の確保にとって大変な問題です。

 このため、アフリカ諸国や中南米諸国に供給を依存することとなりますが、それぞれの国の供給力が大きくなく、他の輸入国との競合が激しいことから、油糧種子の中でも安定確保がもっとも困難な油糧種子となっています。

PREVMENUNEXT