アメリカニューヨーク市のトランス酸規制について
NY市健康委員会が提起した規制内容

 NY市のウエブサイトは、提起している規制について次のように伝えています(要約)。

    【1】 NY市の居住者は、1日に摂取するカロリーの1/3をレストラン(宅配業を含む)で摂取しており、このため、レストランで提供される食事に含まれるトランス酸の量を規制することが重要である。
  【2】 大部分の摂取トランス酸は水素添加油脂に由来する。このため、次の措置を提案する。
    (1) フライ用及びスプレッド用の油、マーガリン及びショートニングに含まれるトランス酸の数量を、今後6ヶ月の間に1サービング当たり0.5g以下としなければならない。
    (2) レストランで提供される他の全ての食材―マーガリン及びショートニングを含む-に含まれる人工的トランス酸を、18ヶ月の間に1サービング当たり0.5g以下としなければならない。
  【3】 多くの食品製造業は、既にトランス酸ゼロ・グラム(1サービング当たり0.5g以下)の商品開発を進めている。
  【4】 トランス酸を含む油脂より健康的で受け入れることができるものは、伝統的なモノ及びポリ不飽和脂肪酸(菜種油、コーン油、オリーブ油等通常の植物油)である。

 そして、0.5g以下であれば規制対象としない根拠として、「食品の表示規制を定めているアメリカ食品医薬局(FDA)が、1サービング当たり0.5g以下であればトランス酸ゼロ(フリー)の表示を認めており、それは、肉類や乳製品に自然に含まれるトランス酸の存在を考慮したものである。」と述べています。

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