◆植物油の需要量はなたね油がトップ

 国内で消費される植物油のトップは、1989年以来なたね(キャノーラ)油となっています。しかし、2001年にはなたね油がやや減少し、大豆油が増加しています。
2001年9月に我が国で初めての牛海綿状脳症(BSE)が発見されたことに伴って肉骨粉の飼料利用が厳しく制限され、これに代わるたんぱく質飼料原料として大豆ミールの需要が急増しました。このため、大豆圧搾量が増加した反面、なたね油の生産が減少したことの影響が現れています。この現象は現在も続いています。一時、急速に増加したオリーブ油は需要が安定した状態に達したように見受けられます。植物油全体としてはバラエティ豊かな消費が進んでいるといえそうです。

図表2 日本の種類別食用植物油需要の推移
図表2


食用需要    (千トン) 割 合      (%)
  ‘70年 ‘80年 ‘90年 ‘00年 ‘01年 ‘70年 ‘80年 ‘90年 ‘00年 ‘01年
なたね(キャノーラ)油 114 404 700 908 886 14.4 28.9 37.4 40.4 39.3
大豆油 396 581 643 654 687 50.0 41.5 34.3 29.1 30.4
パーム油 27 148 213 324 329 3.4 10.6 11.4 14.4 14.6
コーン油 25 62 104 89 95 3.2 4.4 5.5 4.0 4.2
こめ油 61 61 57 65 66 7.7 4.4 3.0 2.9 2.9
ごま油 12 15 29 39 40 1.5 1.1 1.5 1.7 1.8
やし油
30 28 31 38 36 3.8 2.0 1.7 1.7 1.6
べに花(サフラワー)油 9 10 28 38
31 1.1 0.7 1.5 1.7 1.4
オリーブ油 0 1 2 23 25 - 0.1 0.1 1.0 1.1
パーム核油 13 14 13 23 22 1.6 1.0 0.7 1.0 1.0
ひまわり油 24 6 16 22 20 3.0 0.4 0.9 1.0 0.9
綿実油 50 47
30 16 15 6.3 3.4 1.6 0.7 0.7
落花生油 0 0 1 1 1 - - 0.1 0.0 0.0
その他 31 22
7 8 4 3.9 1.6 0.4 0.4 0.2
合計 792 1,399 1,874 2,248 2,257 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
資料:農林水産省食品産業振興課調べ
PREVMENUNEXT